Many memories are shining.

 

 

2018年1月17日水曜日

 

この日もいつもと変わらず24時間過ごしたはずなのに、倍の時間を生きた気分だった。

 

2018年1月9日に帝国劇場で見た『Mr.KING』その勇姿は恐ろしいほど完成されていた。素晴らしかった。今年も『Mr.KING』「3人」について行こう、そんなふうに思わせてくれた。

 

はずだったのに、Jrとして最後だったなんて、3人が最後だったなんて、あまりにもやりきれない。

 

それまでの生活が一変した。

当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間、それは本当に怖いことだった。

 

 

この日から『Mr.KING』は『King』になり『King&──』としてデビューすることになった。

 

 

それまで毎日欠かさず見ていた3人の笑顔、大切にあったかいものでずっと守っていきたいと思っていた3人のハーモニー。この日から見れなくなった、聞けなくなった。どうしても涙が出てしまう。大好きで、大好きすぎて、大好きなのに、大好きだからこそ、チラっと耳に入ったり目に入ったりするだけで過剰に反応して蓋をしてしまう。

 

 

 

 

まるで『Mr.KING恐怖症』のように敏感になってしまった。

 

 

 

 

もしこのままKING3人から、廉くんから離れちゃえばこんなに苦しくて毎日吐きそうになることもなくなるのかな、いっそのこと…なんて思ったけど、愛しいKING3人から離れることなんてできなくて。

 

 


このまま見れなくなったり聞けなくなったりしたら怖い。そう思った。それだけは絶対に嫌だった。

 

そして初めて日常の一部にKINGの3人がいないことがこんなにもつまらないことだと理解した。

 

『King&──』のデビュー。今はまだ受け止められないけど、受け止めなくていいんじゃないかと思った。自分なりに現実と向き合うことは出来る。文字にして現実を理解して少しずつ少しずつ歩き出そうと思った。

 

 

 

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平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人の3人に初めてグループ名がついたとき、これほどまでに『Mr.』と大文字の『KING』を愛するとは思っていなかった。

 

どんなに変わった名前だって、ジャニーズ伝統のトンチキ曲だって、長い間ずっと親しみを込めて呼んだり聞いたりすれば当然愛着が湧く。

 


『Mr.』がなくなって小文字の『King』になっただけ。ただそれだけ。なんだ、そんなことかと思うかもしれない。しかしKING担からすればそれまで愛着を込めて呼んでいた名前が急に変わったのだ。それは変わることなくずっとそこにあるものだと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当の重大発表こそあっさり発表する」

 

 

ジャニーズ事務所はそういう事務所だと理解していたはずだった。だけど、まさか自分の身に降りかかるとは思っていなかった。

 

 

今回の番協も「何か新しい番組が始まるのかな」そんな風に簡単に捉えていた。

 

 

 

 

 

2018年1月17日15時。

 

 

番協の内容が気になりTwitterを開いたらそこにズラッと並べられていたのは『King&──』6人でデビュー。

 

 

待ちに待ったその日が、「番協」「エキストラ」として2日前にメールが来て、たった200人の前であっさりと発表された。本当にあっけなく。Jrのトップとして今まで大事に育ててもらっていたはずなのに、急にイバラの道にポイッと放り投げられたように、粗末に扱われた気がした。

 

 

その事実を受け止めきれなかった。受け止められるはずがなかった。だって3人の『Mr.KING』を愛していた。

 

 

様々なメディアで、「次世代のエース」 「ネクストブレイク」「デビューに最も近い」と言われ続け、それなのに全然デビューが決まらなくて悶々としていたこともあった。

 

 

いつか大好きな人が世の中に出ていく門出の時は最っ高に幸せで、うわ〜夢じゃないんだねってドキドキとハラハラとワクワクとまだ感じたことのない幸福を想像していた。

 

まさかこんなに自分の欲望にまみれた、どす黒い感情ばかりだと思いもしなかった。『デビュー』この4文字を聞いて何もかも空っぽになった。

 

 

悲しい悔しい嬉しい複雑な感情は涙という形でボロボロと溢れでてきた。言葉や文字にすることにさえ抵抗があったのだと思う。毎晩泣いた。ひとりになれば永遠に泣いていた。『Mr.KING』が大好きなのに「なんで、どうしてKing&──?」と。

 

 

 

 

 

 

「おめでとう」

 

 

 

 

 

 

すぐにそう言える人が不思議でもあり羨ましくもあった。 長年の夢が叶ったのに幸せをお祝いできなくて本当にごめんね。心の底から笑顔でおめでとうって言えなくてごめんね。まだ『Mr.KING』のことが大好きでごめんね。

 

 

 

向こう側の彼らの何が嫌なの?と聞かれれば、ジャニーズとしてのスキルや人間性、様々な理由があるが、一番は生理的に無理だった。神聖なテリトリーに土足で踏み入れられたという表現をしてしまうほどに。検索履歴やキーボードの履歴に残ることさえ拒否していた。

 

 

 

 

 

 

その次の日からたくさん入ってくる『King&──』の情報。

 

ワイドショーも新聞も見れなかった。現時点で今も見れていないが、唯一目に止まった

 

 

 

 

 

 

『直談判』『平野紫耀"主犯"』

 

 

 

 

 

 

 

の文字。衝撃だった。衝撃という言葉では言い表せない。『平野紫耀のせいで』『平野紫耀のおかげで』いろんな意見がある中で全てを背負った平野紫耀をファンは「かっこいい」「すごい」と褒めた。

 

 

何がかっこいいのか、何がすごいのか、私は『主犯』の言葉を世に出すことで自分自身を守っていると悟った。

 

 

「私がやりました。すみません。僕を責めて下さい」と謝っている人を責めることはできない。

 

 

ましてや平野紫耀を、Mr.KINGのことを愛している人が責めるわけがない。

 

 

彼はその事を初めから理解し、世の中に『主犯』の言葉を発信していったのだろうから平野紫耀はずるい。

 

平野紫耀は昨年9月「JohnnysYou&me Island」の中のショウを演じているのではないかとさえ感じた。

 

「おれについてこないものはいらない」

 

「Show must go on 」

 

 

平野紫耀1人でもデビューできるなら、大事な家族のため、未来のためにこれまで励まし合ってきた仲間でさえも切り捨てる覚悟だってできていたはずだ。

 

 

 

さらに、平野紫耀は永瀬廉と髙橋海人を守った、Mr.KINGという形を残してくれた。という意見もあった。ならばなぜ3人ではないのだろうか。3人ではデビューできなかったのだろうか疑問に思う。ここばっかりはファンが色々言っても彼らが話してくれないことには本当のことは何もわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして『直談判』正直この言葉は一番聞きたくなかった。なんなら言わなくてもよかったと思う。言わない方がよかった。

 

 

『King&──』のデビューはジャニーさんや関係者の方が決めたものだと思っていた。ジャニーさんがメンバーを選考し、やっぱりこの6人だ。この6人ならやれる。6人の努力と実力を認め、満を持してデビューさせよう!そう決めてくれたのだと、やっとこの時がきたのだと思った。

 

 

 

 

しかし現実は違った。『平野紫耀が主犯での直談判』「彼らがそこまで望むのなら叶えてあげるからやってみなさい」という、どちらかと言うとジャニーさんからの挑戦状のようなものだと私は感じた。

 

 

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「King&── 」この6人で良かったのなら最初から「Mr.KINGvsMr. ── 」としてやっていた頃にデビューしていただろう。

 

 

 

だけど何かが違う。3人と3人なら人気はある。それぞれの雰囲気と個性がありキラッキラと輝いている。が、6人になった途端、急に歯車が狂ったようにガタガタと崩れ落ちる。どんなに混ぜても混ぜても時間が経てば分離してしまう、まるで『水と油』のように。それはお互いのファンも感じ取っていたと思う。

 

 

 

 

しかし当の本人達は『6人集まると強い』そう感じていた。KINGとKING担は少しずつすれ違ってしまったのか。大好きなKINGの3人が『おれら6人集まると強いよな』そう口にすることが嫌だった。KING3人でも十分すぎるほど強いよって伝えられなかった自分にも嫌気が差す。悔しかった。

 

KING担のKINGへの愛の伝え方は間違っていたのではないか。ハタチ前後の男の子が考える『強い』の概念は分からないが、KING担はKING3人でも『強い』と伝えられなかったことは事実。

 

 

 

「おれら3人でも強い」「3人で直談判しよう」という自信を持たせることができなくてごめんね。ファンのエゴかもしれないが、KING3人でデビューしたいと願っていたはずなのに。本当にごめんね。

 

 

 

今までの雑誌の発言を見返しても、6人全員が同じ夢に向かってる感じは微塵も感じられない。廉くんは直談判は苦手ってはっきり口にしてて。

 

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努力して認めてもらってデビューというジャニーズの本来の形を誰よりも望んでたのは廉くんじゃないのか。だからこそデビュー発表で「複雑」そう口にしたんだと思う。

 

 

他の5人が「お札にのりたい」「愛に溢れた王国を作る」「ワールドツアー」「ドームツアー」「世界のヒットチャート総ナメ」って正直この状況で何言ってるかわかんないし、わかりたくもなくて取り残された感じがした。

 

 

だけど、ただ1人だけ、「たくさんの意見もある」「まずは認めてもらって」と相変わらず周りの事やファンの気持ちを考えて察して気にしてくれる人がいた。そうやって言葉にして救ってくれる優しい廉くん。たくさんの仲間を置いてデビューするという重みをしっかり理解して。

 

 

デビュー発表よりも緊張したであろう他Jrグループのファンがいる帝国劇場でのデビュー挨拶。

 

廉くん以外の5人は

「『King&──』の〜です」と口にした。

まるで昔からその名前で呼んでいたように極普通に、自然に。

 

だけど1人だけ

「『King&──』の永瀬廉です」

と言わなかった。

 

その挨拶にはどんな意味があるのか廉くんにしか分からないけど、自分の中で消化しきれてないのかなと感じた。責任感が強くて溜め込んで一人で悩むタイプ。いつも優しくて優しすぎる廉くん。

 

 

 大好きな子の未来が決まった。バイトから正社員になった。ジャニーズショップから急に写真が消えることも、プロフィールの欄から名前がなくなるのではないかと不安になる必要もなくなった。

 

 

 

「だけどね…」

 

 

 

大好きな子の未来が決まるきっかけが「3人」ではなく「6人」ということ、あの「夏」がきっかけだったということにとてもショックを受けた。

 

 

 

 

だってその後には忘れもしない、忘れたくない、忘れるつもりもない「10月」があった。

 

20数年生きてきて、こんなにも10月を意識して何度も何度も10月に帰ったことはない。

 

 

 

やっと、やっと待ち望んだ『Mr.KING』単独ライブ。

そこは「KING」と「KINGが好きな人達」だけが集まる初めての空間だった。

 

 

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赤、青、黄、3色だけのペンライトが揺れたのはこのライブが最初で最後だった。

 

「3色だけのペンライト綺麗だよ」

 

「おれたちのファンしかいないっていうのが嬉しい」

 

と口々に言っていた。そう口にしてもらえることが幸せだった。

 

『おれたちがー?』「ミスターキング!」ずっとずっとやりたかったことが叶った。

長かったけどやっと「KING」と「KING担」がひとつになった瞬間だと思った。

 

 

オーラスの挨拶で「夢が叶うまで、夢が叶ったあとまでついてきてください。みんなのこと幸せにするから。約束です」って誓ってくれた廉くんに本当にうるうるきちゃって。

 

みんなで小指を空高く突き上げながら、絶対3人の夢を叶えるしかないなって思った。

泣き叫ぶようにKINGコールをして、「ほしがりだな〜」って出てきてくれた3人。「分厚いKING担だね」って笑ってくれた3人。次いつ会えるのかなって不安になるファンに「またすぐ、ほんとにすぐ会えるからね」って優しい笑顔を向けてくれた3人。

 

 

 

 

 

 

 この『10月』に嘘はひとつもなかった。

 

 

 

つい3ヶ月前の出来事だけど随分昔のことのように感じる。もう戻れない最初で最後の単独ライブ。限られた運を持っている人しか入れなかったあの空間。そこに入れたのは今思うとKINGからの招待状なのではないかと思ってしまうほどに。あの日をもっと大切に鮮明に記憶しておけばよかった。

 

 

 

 

『おれたちがー?』「ミスターキング!」は、もう一生永遠にできない。

 

 

「何回も何回もおれたちの名前を呼んでくれてありがとう」って言ってくれた、

『KING!KING!KING!』のアンコールもできない。

 

 

赤、青、黄、3色だけで埋め尽くされたペンライトが綺麗に揺れることももうない。

 

その景色を満足そうに微笑ましく見ている3人が大好きだった。

 

 

赤、青、黄は『Mr.KING

 

Mr.KING』は赤、青、黄。

 

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 それさえも変わってしまったら、もう何もわからない。

 

 

 

デビュー曲のジャケ写はMr.KINGだと思っていたしMr.KINGデビューコンサートご案内のメールがくると思っていたしカラオケで検索するのもジャニショのレシート名もツアーグッズのロゴもカウコンもMステも全部全部全部Mr.KINGだけ、3人だけがよかった。そうだと信じていたけどもう叶わない。

 

 

 

 

だけど何百万万年たってもファンレターの宛名は「Mr.KING 永瀬廉様」って書きたいと今はまだ思ってしまうことを許してほしい。

 

 

 

もうできないことばかり思い浮かぶことが悔しくて、こんなKING担で情けなくて、これからできることだっていっぱいあると思うけどでも今はKINGの世界観から抜け出せなくて。

 

 

過去にばっかり必死にしがみついてごめんね。弱いファンでごめんね。未来を認めたくないわけじゃなくて、3人の『Mr.KING』が諦めきれないんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさん笑い合った春

 

一緒に駆け抜けた夏

 

絆を確かめ合った秋

 

そっと寄り添った冬

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時あの場所には『Mr.KING』との思い出がたくさんある。大丈夫。

まるで泡みたいに、幻のようにシュワシュワと溶けないように大事に大切に守ってくよ。

 

 

 

 

 

ここまで振り返って、今までの発言や『Mr.KING』として頑張っていたものはどこへ行くんだろうと、置いてきぼりを食らった気分にもなる。

 

 

あの時の言葉は?笑顔は?全部嘘だったの?という気持ちになりたくないのになってしまうことも事実。

 

 

 

でもここで責めるわけにはいかない。これから褒めの言葉以上にたくさんの心無い言葉や非難を浴びることになる、そんな3人を誰が守るの?一見、強そうに見えて弱々しい、儚い3人。

 

 

 

今まで数えきれないほどの愛をくれた、たくさんの幸せをくれた3人。責めていいわけが無い。辛いときも挫けた時もそっと優しく手を差し伸べてくれて、あったかくてふわっふわしたものでぎゅっと包んで守ってくれた。

 

 

10年後も20年後もきっとこの日のことを覚えてると思う。現時点で自担のいるグループを箱推しはできない。箱推しはできないけどこの6人でやっていくと誓った彼らを、たくさんの愛をくれた3人を守りたい。そういえば「箱推しは無理」って嘆いていた時もあったなって笑い話ができるようになっていることを願って。

 

 

 

 

しょうれんかいとは前だけを見て走り出す準備が整ってる。足踏みしてるのはファンだけだった。ここで立ち止まっていたら大好きな『KING』がどんどん遠くに行ってしまう。彼らの脚は速い。 瞬く間に走り去ってしまう。

 

 

 

今日、こうしている間もKINGは走り続ける。時間は止められない。後戻りもできない。数々の先輩というライバルと競い合いながら、KINGは走り続ける。より早く、一歩でも前に。

 

 

 


だけどコースは一本道じゃない。どこを走ったっていい。どこへ向かったっていい。

KINGだけの道があるんだ。KINGだけにしか走れない道がある。それはまだ誰も走ったことのない道。

 

 


失敗してもいい。寄り道してもいい。誰かと比べなくていい。
KINGとならどんな道でも一緒に走っていける。まだ見ぬ世界を見せてくれるのではないか。

 

 

 

 

永遠に続くしょうれんかいとのストーリーが2018年春、始まろうとしている。

 

 

ようやくスタート地点に立った。周りには大勢のサポーターがいて手を差し伸べてくれる。

 

 

 

大丈夫。

 

 

 

 

「走り出そう、生まれたての愛を抱きしめて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『駆け抜けろ、Mr.KING

 

 

 

 

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